2人目妊娠まで 流産の記録②
こんにちは✨😃❗
今日もご覧くださり、ありがとうございます❗
いよいよゴールデンウィークが始まりましたね。
我が家は夫も10連休です。
家族でのんびり楽しく、リフレッシュしたいと思います。
今日は昨日に引き続き、流産の記録②を書いていきます。
昨日同様、直接的な表現もしておりますので、気分を悪くされる方がいらっしゃるかもしれません。
興味のある方のみどうぞ。
8週で稽留流産と診断されたある土曜日、そうは手術の予約を水曜日にして帰宅したところまで書きました。
頭の中は悲しみと不安でいっぱい。
初期流産の一般的な確率を考えると、誰にでも起こりうることなんだと理解できても、どうして私が・・・
そんな苦しい気持ちから少しでも離れたくて、その日の夜、一人で買い物に出かけました。
帰宅したところ、出血。
先日の茶おり程度のものではなく、生理が始まったような感じの出血。
先生はまだ出血は先のことになりそうと言っていたけど、予想に反する事態。
深夜だし、とりあえず安静にして朝を迎えようと眠りにつきました。
翌朝、大量の出血というわけでもなく、一安心。
ただ、明らかに出血量は増えています。
腹痛等はなし。
これはもう、急遽受診するしかないと判断。
かかりつけの婦人科は産院施設ではなく、日曜は完全に休み。
不測の事態になれば隣市の総合病院の救急を受診するよう指導されていました。
妊娠していたことも、流産していることも、夫以外には話をしていませんでした。
今後どんな処置になるのか分からず、息子を連れていく事を迷いましたが・・・。
ただ、私たち家族の元にやってきてくれた命のことを息子にも知っておいてほしくて、「お母さんのお腹の赤ちゃん、元気がなくなったから手術で出してもらうね。」と伝えて、家族3人で総合病院に向かいました。
(こんな衝撃的な事を息子に伝えましたが、案外すんなり受け止めてくれました。子供ながらになにか察するものがあったのかも?と今は思います。)
病院到着後、事情を説明すると、産婦人科へ案内されました。
実はこの病院は私が子宮筋腫手術を行った病院でもあります。
産婦人科病棟が懐かしかったです。
自分のみに起こっている悲しみとは裏腹に、病棟内を新生児を連れて歩く産婦さんがまぶしくて、赤ちゃんがかわいくて幸せな気持ちになりました。
しばらく待ってから、出てきてくれたのは偶然にも子宮筋腫手術を担当してくださった先生でした。
総合病院で数名の産婦人科医で交代制の勤務が行われているため、自分の知らない医師に当たることも覚悟していたので、このときすごく安心したのを覚えています。
内診の結果、稽留流産から進行流産になっているとのこと。
継続的な出血が本格的な流産の始まりを知らせてくれたようです。
先生の見解では、このまま出血の様子を見ることにするか、ここで手術を行うか、どちらにするかは私たち次第。
昨日稽留流産と診断されてから間もないということもありましたが、この命とお別れする決意はできていました。
何よりいつ大出血や腹痛が襲ってくるか分らない不安な気持ちをかかえたまま、帰宅したところでプラスなことはないと思いました。
顔見知りの先生に担当してもらえる安心感も大きかったです。
そうしてその日のうちに手術を行うことを決めました。
かかりつけのクリニックでは日帰り手術だったのが、こちらの総合病院では1泊2日の入院になりました。
↓以下、ちょっと乱暴な書き方(語尾が)になります。すみません。書いていたら感情があふれてきて・・・。
午後からの手術にそなえ、昼食は絶食。
手術を控え、待つ時間に両親や職場の上司にも連絡。
悲しい知らせをすることに、胸が苦しくなった。
そして、赤ちゃんとの最後の時間。
ありがとう。さようなら。そして、ごめんね。
そんな気持ちでいっぱいになる。
時間がやってきて、車いすで手術室に移動。
ちょうどこの時点から1年前に受けた子宮筋腫の手術を思い出す。
手術室でのやりとり、雰囲気も記憶に新しく・・・。
またここにやってくるとは・・・・
手術室ではオルゴールの様な音楽が流れていた。
手術台に横になると、てきぱきと準備が進められた。
子宮筋腫の時は前向きな明るい気持ちの手術だったのに対して、今回は寂しくて、切ない手術。
静脈麻酔というものが使用され、点滴をしている間に眠っているような感覚で受ける手術だった。
左の手首近くから麻酔が入り始めると、ビリビリと痛みが走って顔がこわばる。
痛みがおさまることなく耐えているうちに意識は遠のいていった。
手術中、意識がないようであるような不思議な感覚。
浅い眠りの中で夢を見ているような。
痛みは何も感じない。
でも脳がぼんやり働いている感じ。
夢の中で、息子と赤ちゃんの事をぐるぐる考えていた。
鮮やかな色の画面がぐるぐる回って、体が宙に浮いているような感じ。
直感的に、人の死に際ってこんな感じなのかなと思っている自分がいる。
そんな感覚の中、決して目が覚めたわけじゃないのに、私のお腹からいなくなる赤ちゃんのことを思って涙が止まらない、声を出して泣いているという感覚はあるけど、理性で止めることもできない、感情があふれている。
そうこうしているうちに、遠くの方で看護士さんが呼びかける声が聞こえてきた。
聞こえるけど、反応ができない。
金縛りみたいな状態?
ただ、涙を流して大きな声で泣いているという感覚だけある。
大人になってから人目を気にせず感情に任せて泣くなんてことなかったのに、止まらない。
恥ずかしいという感覚もない。
ただ、気持ちのままにそっとしておいてほしいと感じていた。
自分が号泣する声と看護士さんの声。
麻酔の影響がもろに出ているのだろう、耳は聞こえているけど、体が麻痺している。
この時点で手術は無事に完了して(おそらくそうだったんだと思う)、病室に向かう可動式のベッドに移動させるため「体を動かしますよ」と声をかけてくれるのが聞こえる。
泣いているからか、麻酔の影響か、目は全く開かない。
夫の待つ病室に運ばれたことはなんとなく分かった。
それからどれ位たったのだろうか・・・。
依然として泣きながら、少しずつ少しずつ意識が戻っていく。
意識が戻ってくると、夫に対してこの体験を話したくて仕方ない気持ちになった。
饒舌になって、気持ちはどこかハイな自分。
これも後から思えば、麻酔の影響だったのだと思う。
そうして手術は無事に終わり、赤ちゃんとのお別れをしました。
その夜、寝つきが悪くなるかと心配だったが、それなりに眠れたことは幸いでした。
余談ですが、翌日さぁ退院という時に、母方の祖母の訃報。
1か月ほど前から、危篤状態を繰り返していた中でのことでした。
でも、このタイミングで祖母ともお別れすることになるとは・・・。
初めての危篤状態から実母は祖母につきっきりで、流産手術の際も身動きが取れない状態でした。
幸い入院日が日曜日だったこともあり、夫が何かと動いてくれて頼りになりました。
流産の心の整理がまだつかないまま、祖母とのお別れ。
心がグラグラ。
術後間もない事もあり、体も不安定がまだすっきりしないまま、祖母の元へ向かいました。
最期の時に一緒にいられなかったことが悔やまれて。
予定では退院翌日から仕事に行くつもりだったのですが、そのまま忌引き休暇をもらうことに。
お通夜や葬儀などで多少バタバタしましたが、家族葬で一般的な葬儀ほど騒がしくなかったことが幸いでした。
体調も日に日に元通りになり、祖母とのお別れもしっかりできました。
訃報を聞いた瞬間は「なぜこのタイミングで?」と思っていたけど、祖母が私の体を休めさせてくれたのかな?という気持ちにもなりました。
そして、私のお腹に宿った命を一人ぼっちで天国に行かせるわけにはいけないと、祖母が一緒に連れ添ってくれたのかなぁとも。
またベストなタイミングが来たときに、亡くなった赤ちゃんの魂が私の元に戻ってこれるよう祖母が背中をおしてくれるんじゃないか、と。
そんな風に、起こった事実にプラスの意味を持たせることで、自分自身を保っていた部分もあります。
術後、2週間ほどは出血が続きました。
術後検診時も子宮の回復は順調と言っていただき、一安心。
1,2回生理が来れば、また妊活してもオッケーとのこと。
子宮筋腫手術、流産そうは手術共に同じ医師が担当してくださって、「今回は残念だったけど、妊娠したという事実があるんだから、前向きにとらえて。」「次は必ず大丈夫だから。今まで見てきた患者さんの中でもうまくいくパターンだなと思ってるよ。」とのお言葉。
勇気がでました。
また、同じ命が戻ってきてくれると信じてがんばるしかないと、前向きに。
以上、ここまでが私の流産経験の記録です。
祖母の死も重なって、感情の起伏が激しくなったり、不安定なこともありました。
ただ、仕事をして忙しく毎日が過ぎていくことで気持ちを紛らわせていました。
術後の生理再開は人によって様々なようですが、私の場合は1ヶ月経たずしてやってきました。
そして、流産手術後約2か月、再び妊娠発覚。
ちょうど祖母の49日の法要が終わった頃のことでした。
それから現在に至るまで、順調に妊娠生活が続いています。
命の奇跡を日々感じながら、感謝しながら、残りの妊娠生活を楽しく過ごしていきたいです。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございます。
今回の記事に関連して、子宮筋腫手術の記録も興味のある方はどうぞ。
↓
mameimokuri.hatenablog.com
今日の写真は去年の秋、ちょうど流産した直後、家族で出かけた公園で撮影したものです。
落葉後のちょっとものさびしげな風景、今の季節とは真逆ですが、当時の私の気持ちに近いなぁと思って・・・。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。
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